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住宅ローンが払えない場合の対処法まとめ

住宅ローンが払えなくなるのは他人事ではありません

マイホームを購入する時には、よほど経済的に余裕が無い限り、住宅ローンを組むのが一般的です。住宅ローンを組む時には審査があり、安定した収入が継続して得られていない限りローンも組むことができないため、ローンを組むことができた時点では無理な返済方法を選ぶことはないでしょう。それでも、不測の事態が起きた場合には住宅ローンが払えないケースも起きてきます。ローンを組んで当たり前に返済しながら、普通に生活していると住宅ローンが払えない事態に陥ることは他人事に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、誰でもいつ何が起こるかは分かりませんので、他人事だと片付けるのではなく住宅ローンが払えない状態になった時の対処について知っておくことは非常に重要です。今回はローンが払えない状態になる原因と、払えない状態になった時にどうしたらよいのかについてご紹介していきます。住宅ローンを既に組んでいる方だけでなく、これから住宅ローンを組もうと考えている方にも役立つ内容ですので、是非、この記事によってローンを組む前にも、もしもの場合の知識について知っておいてはいかがでしょうか。

住宅ローンが払えなくなる理由について

住宅ローンが払えなくなる理由で多いのは、会社が倒産してしまったり、リストラにあったりと仕事を失うことです。仕事を失えば収入源が絶たれますから、もちろんローンの返済が難しくなってしまいます。また、収入を主に得ている住宅ローンの名義人が病気になってしまった場合には、会社員の場合には給与の一部は出るものの、任意の保険に入っていない場合には治療費などもかかってしまうため、返済が厳しくなるでしょう。さらに、病気でもしも亡くなってしまった場合などでも、保険金で十分カバーできるならローンを一括返済することなどもできるかもしれませんが、これからの生活資金も確保しなくてはならないことを考えると全てローンの返済に充てるのは難しいです。住宅ローンが以上のような理由で払えない場合にはそれぞれ解決法があります。この解決法には不測の事態が起きる前に備えるものと、不測の事態が起こった時にできることをすることに分けることが可能です。ここからは、不測の事態によってローンが払えなくなった理由ごとの対処法についてご紹介していきましょう。

住宅ローンが失業で払えなくなった場合の対処法

会社の倒産やリストラによる失業によって、住宅ローンを支払うことが難しくなった場合には、どんな対処法を取れば良いのでしょうか。一つ目はもちろん次の職を見つけることです。倒産やリストラといった会社都合による失業であれば、失業保険は認定後7日間の待機期間を経ることによって失業手当を得ることができます。失業保険でローンの支払いを賄うこともできますし、失業保険を受けることの条件の一つが求職活動を行うことですので、次の職業へ就くまでの繋ぎとして失業手当を活用することも可能です。気を付けなければならないのは住宅ローンが月々の均等払いではなく、ボーナス月にはまとまった金額を支払わなければならないケースで、貯金などが十分にあれば支払えますが、無い場合には支払いが厳しくなります。夫婦で夫だけ働いており、妻が専業主婦である場合などについては妻が勤めに出て共働きをすることも必要かもしれません。また、なかなかできないことだと言われていますが、失業前の生活水準を続けていては失業後は住宅ローンだけでなく生活自体も厳しくなりますので、生活水準を下げることも重要な要素の一つです。

住宅ローンが病気などで払えなくなった場合に備える

会社の倒産やリストラも容易に予想できるものではありませんが、健康面の不調に関しては、なかなか忙しいと体調に気を遣うことができず、知らない間に倒れてしまうといったこともあり得ます。こういった病気などの健康に関するリスクで住宅ローンが払えなくなるといったケースでは何より、前もって備えておくことが重要です。こうした備えで誰もが思いつくのが保険で、今では様々なニーズに合った保険があります。保険というと自分で任意で入るイメージも多いかもしれませんが、住宅ローンに限れば、団体信用生命保険と呼ばれる保険があり、住宅ローンを組むときに合わせて加入する保険として加入するのがほとんどです。通常の生命保険などでは月々に保険金を払う必要がありますが、団体信用生命保険についてはローンと一緒に払うのが一般的で、負担感はあまりありません。その保険に入っていれば、住宅ローンの名義人が亡くなった時はもちろん、高度な障害が病気や事故によって残ってしまった場合には、住宅ローンの債務がこの保険から支払われるため債務の負担が無くなります。しかし、この保険は住宅ローンに限られるため、通常の生命保険にも加入すると良いでしょう。

住宅ローンを支払えなくなった時には金融機関に相談

住宅ローンが払えなくなって、自分たちで対処が難しくなった時には、あきらめて家を手放さなくてはいけないと覚悟する方も多いかもしれません。それでも、ローンの支払いが難しくなってきた時には早めに金融機関に相談することによって、ローンの支払額を減らすことや、返済スケジュールの見直しなどができる可能性もあります。その理由としては金融機関側でも、貸し倒れなどが起きるよりは無理の無い範囲で返済を続けてもらう方が良いからで、金融機関で用意している返済の相談窓口に相談をすることによって様々な支援が得られます。具体的に受けられるのは、返済期間の延長によって月々の返済額を抑えるものや、返済期間の延長に加えて、一定期間利息のみの支払いで済ませることができるケースもあります。しかしながら、こうした措置が行われるには条件があり、会社が倒産した場合やリストラといった事情を抱えている場合、かつ、こうした措置を行うことによって住宅ローンの支払いの継続ができるか、できる見込みがあることも重要な条件です。とにかく、住宅ローンの支払いに不安を感じたらすぐに相談するのが基本となります。

住宅ローンを払えないとどうなっていくのか

これまでは、住宅ローンを支払っていく方法についてご紹介していきましたが、今回は対処が遅れてしまって、支払えない状況が続いてしまった場合にどうなるのかをご紹介します。住宅ローンを支払わないと当然ながら最初の2か月ほどは支払い請求が届きますが、3か月に入る頃には請求書から督促状に変わっていくので、このあたりでプレッシャーを感じる方が多いでしょう。そして、半年経ってしまうと月々の分割での住宅ローンの返済ができなくなってしまう期限の利益喪失通知が届き、一括での返済しかできなくなる事態に陥ります。一括で返済するとなると住宅の売却を考えなくてはいけませんが、相場が上がっているなどの条件が揃わない限りは、売却をしても残債が残ってしまうことが多いでしょう。そして、ローンの支払いを放っておいてしまった場合には競売にかけられ、ローンを支払えなくなって約1年半で住宅から退去をしなければならなくなります。競売にかけられた場合には、その他にもデメリットがあり、残債が多く残るほかに住宅ローンは既に一括返済しかできなくなっており、ローンの返済にも苦しんでいたことから考えると経済的に非常に厳しい状況となります。

自己破産で住宅ローンなどの借金をなくす

住宅ローンが支払えない状況になって、放っておくと競売にかけられることを紹介してきましたが、競売にかけられるといった時点で経済的に追い込まれている状況である上、住宅ローンの一括返済を求められてしまいます。こうした場合、身内に相談してお金を用意してもらい、生活を立て直すという方法もありますが、身内に負担をかけるだけでなく身内への借金は残るためお勧めはできません。そうした時に選択肢の一つとなるのが自己破産です。自己破産は裁判所に手続きを行って、免責の許可が降りた時点で借金が免除となりますが、デメリットもあります。人に迷惑をかけてしまうデメリットの一つが自分の借金は免除となっても、連帯保証人になってもらった人には返済義務がうつってしまうことです。また、20万円以上の財産は残すことができないため、もちろん家を残すことができません。自己破産と同じ債務整理の中でも個人再生では家を残すことも可能ですが、住宅ローンの支払い義務が自己破産のように免除される訳ではないので、一定額の安定した収入は必要となるため、自己破産よりはハードルは高いと言えます。

任意売却になってしまうケースはどんな時?

住宅ローンが支払えなくなって、マイホームを失っても新たな生活を送りたいと考える方の中には家の売却を考える方もおおいかもしれませんが、売却時の状況によって売却方法が異なります。住宅ローンを支払っている期間が長いなど、ある程度残債が少なく、見積もりなどの結果売却額の方が高くなる場合には、住宅ローンを滞納して代位弁済通知と呼ばれる通知が届かないうちなら、住宅ローンがあっても普通通りに売却が可能です。しかしながら、住宅ローンの残債がある程度残っており、売却しても残債の方が上回ってしまう場合には任意売却という方法をとらなくてはいけません。任意売却とはローンが残る場合でも金融機関といった債権者から許可を得て行う売却のことで、住宅ローンを滞納して半年ほどで利益喪失通知が届いてしまうと住宅ローンを一括返済しなくてはなりませんが、任意売却であれば分割で残りのローンが支払えます。一般的に通常の市場で売却をするよりも住宅ローンの滞納を続けて、競売に進んだ場合の売却価格は相場よりかなり低いと言われているので、ローンの負担が少なくなれば生活が立て直せるというケースでは早めに動くことがポイントとなります。

マイホームを賃貸にすると良い?

ローンの返済が難しくなった時に、考える一つの方法としてマイホームを賃貸物件として貸し出して、自分たちは他の賃貸物件に住んでその差額でローンの一部を賄うといった方法があります。こういった方法は立地が良い物件であれば、借り手がすぐに見つかることが考えられるので有効かもしれませんが、賃貸経営でよく言われる通り借り手がいないと今自分たちの住んでいる家の家賃に加えて、マイホームの維持費などの経費でかえって返済が厳しくなってしまいます。また、上手く借り手が見つかって、継続的に家賃が入ってローン返済の目途がたち、マイホームに戻ろうとしても居住権や契約の問題からすぐに退去してもらう訳にもいきません。さらに大きなデメリットとしては、金融機関などの債権者の許可を得ないままで賃貸物件として貸してしまった場合、最悪のケースとなると住宅ローンを一括で支払わなくてはならなくなります。賃貸物件として貸し出す場合にはこうしたデメリットがあるうえ、賃貸物件として貸し出した家賃と自分たちが住むところの家賃の差額がよほど大きくない限り、かなりリスキーな方法です。そのため、他の方法を考えた方が無難だと言えます。

住宅ローンの借りかえはお得?

良くインターネットなどでローンの借り換えがお得だという広告を見かけますが、実際にはお得なのでしょうか。最近ではマイナス金利政策なども取られており、低金利でお金が借りられる傾向にあります。そのため、こうした政策がとられる前に住宅ローンを組んだといった方は借り換えによって月に支払うローンの返済額が抑えられる可能性が高いと言えます。ローン金利は変動金利の方が低くなっており、これまでの政策が維持されると考えれば変動金利を選ぶのが得策ですが、固定金利は名前通りローン契約を結んだ際の金利が変わらずに適用されるため、返済額が変わらないというメリットを感じたい方にお勧めです。低金利の他、現状では銀行同士で借り換える顧客の取り合いとなっているので、金利が優遇されることも考えられます。各金融機関に相談をすれば、現在借り入れをしている住宅ローンからどれだけ金利が有利になって、月のローンの返済額がどれだけ減るかシミュレーションをしてくれるので、月の返済が減ればローンの支払いができる方は相談すると良いでしょう。しかし、多少の減額ではローンの支払いが難しい場合には、まず、今借りている金融機関に相談しましょう。

住宅ローンを支払えない状況をつくらない

不測の事態が起きてしまうこと以外で、住宅ローンが支払えなくなる状況に陥ることもありますが、それはどんな時でしょうか。こういった状況に陥らないために考えてみましょう。まず、典型的なのが住宅ローンの他に借金をしてしまうことで、借金の原因は家計というよりは浪費であることが多い傾向があります。浪費といっても様々ですが、ギャンブルや外での飲酒といったものから、ブランド品などの過度な購入などまで、身の丈に合わない支出がほとんどです。もちろん、収入の範囲で楽しむのであれば問題はありませんが借金をしてまでお金を使ってしまえば、生活が破綻してしまうのは明確です。また、借金をしていなくても生活水準が収入に見合っていなければ、住宅ローンに回すお金が残らず、滞納してしまうこともあり得ます。せっかくマイホームを手に入れたのですから、他に借金をするなどはせず、嗜好品を少し減らすなどちいさな節約から始めていって楽に住宅ローンの支払いができるように心がけるのが大切だと言えます。これからマイホームを住宅ローンで買おうと思っている方も、こうしたことに注意して住宅ローンを支払えない状況をつくらないようにしましょう。

住宅ローンを支払えない時に注意したいこと

住宅ローンが支払えなくなってしまうと、マイホームを失ってしまうという不安からどうしても自分だけでなんとかしようと考えてしまいがちです。そうした時に注意したいのが、住宅ローンのために消費者金融やクレジット会社から借金をすることで、住宅ローンよりもかなり金利が高いので、一時的にこの月が苦しいといった時にはいいかもしれません。しかし、ローンの支払いの補てんのために長期的に借り入れてしまうと、金利が雪だるま式に膨らんでしまいます。そのため、住宅ローンが支払えなくなって不安になったら、何よりも借りている金融機関の相談窓口に相談しましょう。消費者金融やクレジット会社を利用して表面的に住宅ローンの支払いを続けていても、最終的には多重債務を抱えることとなって、最悪の場合には自己破産をしなければならなくなります。自己破産をした場合にはマイホームを失うばかりか、一定の期間新たな借り入れができないなど様々な制約があり、デメリットが多いです。せっかく生活が立て直すことができるチャンスがあっても、多重債務を抱えたために、さらに追い込まれてしまうことになりますので十分に注意をするようにしてください。

公的支援が受けられる条件とデメリット

住宅ローンの支払いが厳しくなっており、家計にも響いてきている場合には生活が苦しくなっていることが予想されます。そんな時に守ってくれそうな公的な支援が生活保護ですが、簡単に受けられる訳ではありません。もちろん、家は売らなくてはいけませんし、原則として住宅ローンのような大きな借金をしている場合には生活保護は受けられないと考えた方が良いです。スムーズに生活保護を受けようとするなら、自己破産をしてから申請することになりますし、生活保護を受けていると楽だと考えている人も多いですが、不便なことが数多くあります。一部をご紹介すると、車の所有が原則として認められないという点です。これは交通機関の発達した都市部であれば、あまり不便には感じないかもしれませんが、最近ではスーパーなどが郊外に集中しているような地方都市の場合には、日々の買い物にも不便を感じてしまいます。生活保護を受けていても働くことができますが、保護費から収入は差し引かれるので注意が必要です。税金で保護を受けるので当然だという声もありますが、生活保護には様々な制約があり、働かなくても暮らせるという制度ではないことを知っておきましょう。

借金が住宅ローンだけかによって対処は変わる

住宅ローンを返済するのが厳しい場合に取る対処については、借金が住宅ローンだけかどうかが大きなポイントとなります。住宅ローンだけの場合には、まず借りている金融機関に相談をして、方針を決めていくことになり、場合によっては相談をするだけで解決することが可能です。しかしながら、どのような形の借金でも他に返済している借金がある場合には、いくつか方法があります。原則として住宅ローンの返済とは一本化できませんが、住宅ローン以外、複数の会社で借金をしている場合などについては住宅ローン以外の借金を一本化することによって月の支払いを少なくすることが可能です。一般的に一本化をする場合には消費者金融やクレジット会社などのいわゆるノンバンクの借金を、銀行で一本化することが多く、月の支払いだけでなく金利も有利になります。こうした一本化をしても支払いが厳しい場合には、生活水準を下げたりといったことが必要ですが、かなり借金が膨らんでいる場合には、債務整理を検討した方が良いでしょう。債務整理というと自己破産などを思い浮かべがちですが、マイホームを手放す必要がないものもあるので、法律家への相談も有効です。

家計の状況をより把握してローンの滞納を防ぐ

住宅ローンの返済が厳しくなる原因の一つとして、家計全体を把握していないというケースがあります。生活費以外の支出が多く、住宅ローンを支払うと生活が苦しくなってしまうというのが典型的なケースです。こうした場合には、簡単でも良いので家計簿などをつけるようにして月に住宅ローンの他にはどのようなものに支出しているか検証するのが重要となります。そういった些細なことをするだけでも、無駄遣いをすることがなくなっていき、楽にローンが支払えるようになるでしょう。しかし、中には生活水準を保ちたいと考える人もいるのではないでしょうか。そんな場合には、最悪はマイホームだけではなく多くの財産を失うこともあるという危機感を持つことが大事です。また、一般的な家庭では夫が妻のどちらかが家計を握り、どちらかしか家計の状況を知らないということが良くあります。そのような状態では、どうしても浪費してしまいがちですので夫婦相互で家計の内容を知っておきましょう。何より、せっかく手にしたマイホームを失わないように意識することが重要です。日々の生活を我慢するだけで解決できる程度であれば、節約して乗り切るようにしてください。

まとめ

今回は住宅ローンが払えない時の理由と、その対処方法についてご紹介してきました。対処方法の基本は何度も書いていますが、返済が厳しいと感じたら早めに借り入れをしている金融機関の窓口に相談をすることです。そうすることによって、返済期間の延長や延長による月の返済額の圧縮ができます。そういったことを知らずに消費者金融などから借金は絶対にしないようにしてください。もし、住宅ローンの他に既に借金をしている場合にも一本化などの方法もありますし、あきらめずに相談してみましょう。最悪の場合には自己破産などでマイホームを失ってしまうケースも考えられるので、住宅ローンで購入したとは言え、手に入れたマイホームをしっかりと守っていけるように家計にも気を配る必要があります。今、住宅ローンを組んでマイホームに住んでいる方も、これから住宅ローンを組んでマイホームの購入をしようと考えている方も、今回ご紹介した対処方法を覚えておきましょう。住宅ローンの名義人の会社の倒産やリストラ、病気による入院など不測の事態が起こった時はもちろん、何らかの理由で経済的に苦しくなった時の住宅ローンの支払いにも役立ってくれます。

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