年収800万円と言えば、一般的な家庭が十分に暮らしていける金額のように思えます。
しかし、高収入の家庭にも生活苦に陥る落とし穴があります。それは、収入が減ったときです。収入が減ったときでもそれまでと同じような生活レベルを維持していれば、たちまち生活苦に陥ってしまうでしょう。
年収800万円の家庭が生活苦に陥る理由、生活の立て直し方についてご説明します。
高収入の人は贅沢な暮らしに慣れており、リッチな友人に囲まれてお金のかかる趣味を楽しんで、豊かな生活をしています。
年収800万円の家庭が生活苦に陥る理由ですが、収入以上に支出にかける割合が大きくなることが原因です。
高収入だとしても、家賃の高いマンションに住み、外食や飲み歩きが多かったりすれば、出ていくお金も増えることになります。
高級車を何台も所有していたり、ゴルフやブランド品の収集などの趣味があると、いくらお金があったとしても足りません。
子供たちを私立の学校に行かせたり、たくさんの習い事をさせたりと、お金持ちの家庭は教育水準も高い傾向があります。
お金を得る以上に日々の出費がかさんで、気がついたら家計の大きな負担になっていたということも少なくないようです。
出費が多いとしても、そのまま高収入が維持できている場合は、突然生活苦に陥ることなどないでしょう。
会社の業績が悪くなるなどして年収が落ちると、生活していけなくなる場合があります。
年収の高い人は、収入が減ったからといって生活のレベルを落とすことは難しいものです。
収入が減ったにもかかわらず、これまでと同じ生活をしていれば、生活のレベルはどんどん落ちていきます。
年収の高い人が生活苦に陥るのは、今までと同じように稼ぐのが難しくなったときです。
人生には何が起こるかわかりませんから、お金があるときに貯金するなどして備えが必要になります。
年収800万円と年収400万円の家庭を比較した場合、年収800万円の家庭の月収は約50万円、年収400万円の家庭の月収は約25万円となり、倍の開きがあります。
年収400万円の家庭とまったく同じ生活をしている場合は余裕を持って暮らしていけそうですけど、実際はそうではありません。
両者の暮らしを比較すると、家賃の割合や交際費などに大きな違いが見られ、それぞれの収入に合った生活をしています。
比較の際に問題となるのは支出の多さであり、働いて稼ぐお金より使うお金のほうが多ければ、年収800万円であったとしても、生活苦に陥ることになるでしょう。
育てている子どもの数なども関係してきますけど、年収400万円でも節約して暮らしていれば、貯金をすることも十分に可能です。
年収800万円の家庭が生活苦に陥らないためには、毎月家計簿をつけて支出の見直しをしてみることです。
毎月の支出の中には、削ることのできない固定費と削ることのできる変動費があります。
削ることのできる変動費から優先順位をつけて家計簿を見直してみると、削れそうなものがかなりあることに気づきます。
家賃や保険料などの固定費は決まっていますけど、食費や交際費などの変動費は削ることができそうです。
それ以上削れない場合は、お金の専門家と言われるファイナンシャルプランナーに相談するのも良いでしょう。
水道高熱費をはじめとして家賃や食費のバランス、教育費や交際費などを含めた家計の見直しをしてもらえます。
ファイナンシャルプランナーが、毎月かかるお金の中から何を削ればいいかのアドバイスをしてくれます。
保険料が家計を占める割合なども、ファイナンシャルプランナーに相談すると、もっとその家庭に合った保険をすすめてもらえるでしょう。
出費を減らす以上に大切なのは、貯金をする習慣をつけることです。
貯金の考え方としては、余った分を貯めようと思うと貯められませんから、毎月決まった額を貯金してしまいましょう。
あとは、年収400万円になったつもりで生活していけば、確実にお金を貯めることができます。
貯金がないと、収入が減ったときや生活のレベルが落ちたときに穴埋めができませんから、貯金する習慣ができれば生活がラクになるでしょう。
年収800万円の家庭が生活苦に陥るのを避けるためには、生活のレベルを落とす必要があります。収入が減っているのに今の生活を維持しようとすれば、当然お金が足りなくなります。さらに貯金をする習慣をつけて、年収400万円クラスの生活を目指すようにすれば、余裕で生活できるようになるでしょう。出費を減らすのが難しい場合は、フィナンシャルプランナーに相談するなどして、家計の見直しをしてみてください。
生活苦に陥った場合、年収800万円の家庭は生活レベルを落とす必要があります。毎月家計簿をつけて、収入と支出のバランスをはかることが大切です。
生活苦に陥るのは、年収800万円の出費が多い家庭です。
年収800万円の家庭が生活苦に陥る理由と対処法